卒業の詩
藤原冬嗣
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教室から見える校庭の桜
僕はひとりでそれを見ている
周りには楽しげに会話する同級生
僕はいつもひとりぼっちだった
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もうすぐ別れの時間だけれど
僕は別に何とも思わなかった
だって僕はずっとひとりぼっち
別れる相手がそもそもいない
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今日は別れの卒業式だ
周りのみんなは泣いている
どうしてだろう悲しくないのに
僕の目頭熱くなる
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ひとりひとりに手渡される
卒業証書授与の時間
みんなは拍手をもらってるけれど
僕の番だけ異常に静か
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教室に戻って先生の話
周りのみんなは泣いている
だけど今は何とも思わない
早く帰ってごはんを食べたい
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卒業アルバム別に欲しくない
でも別に嫌な思い出もない
ただどうしてだろうか
後ろめたさを感じてしまう
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最後の放課後校庭の桜
君はそんなの知らないけれど
僕は君をずっと見ていた
さよなら僕の唯一の友よ
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次は友達できるかな
いや別に欲しいわけじゃないし
別に寂しいわけでもないし
まぁいい明日は明日の風が吹く
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