壺
無名の誰か
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物心ついたその時は
かなり深かったようだ
少しづつ視界が開ける
ここは狭いなあ
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遥か彼方青いその空が
かなり遠いのはそのせいか
ギリギリ光届くくらい
消えて行ってしまいそうで
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このままじゃいけないって
知恵と勇気で埋めていった
前よりは明るくなったかな
そしてそこには
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新たな大地が開ける
霞がかかって少し危ない?
そこは山なのか谷なのか
でも踏み出すしかないだろう
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気が付けば心の中にも
種が植えられていたようだ
夢と愛とそして現実
上手く混ざって育まれる
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僕の体に実がなったら
上へ行くための糧が
増えたみたいで今
ずっと空を眺めていた
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ここから先は経験も重要
挫折と失敗で落ちそうになる
だけどそれを耐えた先には
これまでにない楽園が咲いていた
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もう随分上まで来たな
だけどまだまだ先は長い
たどり着くことはないだろう
僕のすべてを埋めていこう
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青空がまた近くに見えている
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