甘え
みつびし
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人はいつか大人になると言うけれど
僕は今でも大人になれた気がしないのです
体ばかりが年を取り
頭の中はずっと子供でした
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周りの人はそうではないようで
時と共に大人になっていったのです
僕だけが同じ場所にいて
頭の中はずっと子供でした
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そうして体だけが大人になり
そのまま社会に放り出されたのです
そこでは子供はいらないと言われ
そのうち居場所をなくしました
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けれどもお金がなければ生きていかれず
僕は必死に大人のふりをしていたのです
子供が何をやっているのだと笑われながらも
必死にそれを続けました
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周りの大人は楽しそうでした
それは本当に楽しそうに見えました
ある日全てがどうでもよくなり
僕は社会から去りました
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6畳間の部屋に閉じこもり
天井を見ながら歌を聴きました
全てから解放された心持ちで
その旋律に浸りました
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何をするでもなく日々は過ぎ
一通の手紙が届きました
中学校の同窓会
懐かしい顔を見に行きたくなりました
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かつての仲間たちはすっかり大人になり
それぞれの居場所を見つけていたようでした
仕事を頑張る人、子供を持つ人
幸せそうでした
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ああ
私には
なにもなく
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人はいつか大人になると言うけれど
僕は今でも大人になれた気がしないのです
体ばかりが年を取り
頭の中はずっと子供でした
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