ケモノと人の日常
王里
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ある朝、何かがおかしい
目が覚めるとキミがいない。
キミの様にボクなしでいると。
ボクも 忘れてしまうのかな。
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ボクはそれがいやで。
昼ごはんのあと 外へまた飛び出すよ。
自分勝手になり始めて。
ボクは 吠えた。
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ボクの体を 思ってくれるキミは。
呪いなんかじゃないと思うのならば。
周りに雑音 つけられてても。
ボクは飛べるよ。
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夕方 家に 帰ってきた
結局 見つからずにいた。
リビングにある こづつみを。
見て見ぬフリをした。
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ボクのことは 誰も見えない。
あの人以外は 誰も見えない。
あの人は何をしたのだろう。
ケモノは そのまま眠る。
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目覚めると キミが やってきて
笑顔でこづつみ わたされた
まさかまさかと 開けてみる
やっぱり びっくりしちゃったよ
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最近のキミが 分からない
だから キミが大好きで
あの人のような 振る舞い
ケモノは 涙をこぼす
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