568653 / 風丸
葛藤旅の終わりに彼の命は燃え尽きた
彼女はそれを目の前にして嘆いた
喜劇などはそこには無く
悲劇もそこには無い
喜劇などはそこには無く
救いの手はもう無い
じっくりと燃えるなら今すぐ燃え尽きてしまえば
持て囃される事も無くなって済む筈だから
旅の終わりに彼の命は燃え尽きた
彼女は「それ」を知らないまま日を削る
旅の終わりに彼の命は燃え尽きた
彼の心は幸福に満たされていた
喜劇などはそこには無く
悲劇もそこには無い
喜劇などはそこには無く
救いの手はもう無い
喜劇などはそこには無く
悲劇もそこには無い
喜劇などはそこには無く
救いの手はもう無い
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