536028 / 朝泡鈴菜
僕は作詞家の卵使い古したノート
ボールペンで書いてある文字
少し癖がある僕の文字を見て
ため息をそっとついた
こんなことしかできないのか
もっとすごいアイデアは出ないのか
自分に鞭を打っても
まだ出ないまま
アイデアが出るときというのは
飛んでいたモンシロチョウを
パッと捕まえるときとか
流れ星を見つけたときみたい
楽しい曲を聴いて
ノリのいい曲を聴いて
ふわふわした気持ちになった
こんな歌詞がかけたらいいと思った
だからと言って
僕は天才なんかじゃないから
いいなって気持ちだけでは書けないよ
すごく痛感した事
理想と現実という
二つの隕石がある日落ちてきた
僕はその間に立っていて
それぞれを眺める
どっちかなんて瞬時には決められない
僕はその中で距離感を
何度も迷うだろう
最終的には真ん中あたりになるだろう
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