505180 / 立 雪譚
自由なる雪原へ白い髪風に靡けば
放浪者の座標は其処に
追う者は追えばよかろう
可愛がってやるから
我は往く未知なる世界
吹き荒ぶ冬の嵐に
崩れ去る鎖錠の音
旅をせん霧の向こうへ
静まれよ地獄の炎
いざ往かん何人たりと
阻み得ぬは我が歩み
世の全て我が道となる
赦されぬ過ちそれは
罪人の癒えぬ哀しみ
憎しみの炎を消して
静寂な雪に還そう
大乗の船ならずして
諸人を救うは能わず
果無の宇宙の形
我が手には遠く及ばず
黎明に浮かぶ三日月
錫杖を重ねて詠う
雪原に昇る日輪
新しき自由の幕が開く
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