429103 / 戸塚こだま
娼婦と聖女と太母娼婦が言った できうべくんば救いを
聖女が答えた 目に星を入れりや
太母は焦げた天の梁をオーク材で接ぐ
顔が3つ 目玉が3つ さてその中に瞳が3つ
娼婦が言った 刻はいまカトラリー
聖女が答えた 金の匙をしゃぶり
太母は欠けた土器の壺を納屋の隅で割る
顔が3つ 目玉が3つ さてその中に瞳が3つ
娼婦が言った 何為れぞ心無からん
聖女が答えた 焼き尽くせ、ことごとく
太母は尼の腰を抱いて腕の数を問う
顔が3つ 目玉が3つ さてその中に瞳が3つ
娼婦が言った それぞ天の星、ここに
聖女が答えた 竜の首は5つ
太母は牛を引いて曰く欠けることがない
顔が3つ 目玉が3つ さてその中に瞳が3つ
3かける3かける3かける3
かけることの3に星の腕の数をかけて
それでいつ鐘を打つ、救いの星の日は
娼婦、聖女、太母 いずれ欠けることがない
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