412569 / さやさや
思い出は風に乗って公民館の裏側は
20年前の秘密基地
逆さの植木鉢が
椅子の代わりだった
今や蔦まみれの入り口に
そんなスペースは見当たらず
思い違いだったのか
曖昧なままに色褪せて
新しい風が包むよ
思い出はいつもあやふやで
だから都合よくプラス
だけを拾っていこう
引き出しの重さも
微かな風鈴の音も
わざと踏んだ落ち葉も
小さな雪だるまも
新しい風が包むよ
思い出はいつも不確かで
未来もいつも不確かだけど
歩き続けるよ
新しい風が包むよ
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