361084 / さやさや
虚灯台その地にぽつりと立つ灯台
船が通ったことは無い
設計ミスの胴壁は
灯器のほとんどを遮断した
余りにも船が来ないので
模型の船を浮かべて遊ぶ
特に意味はないけれど
どうやらこれで満足するらしく
さあ偽りに光を灯せ
閉ざされた港より船が来る
その灯台の存在を知るものは
今は私だけしかいない
さあ偽りを光で照らせ
覆う壁を壊し始まりにしよう
偽の船に慣れ過ぎて近くを
通る本物に気付かない
見過ごした三十三億の船が
拒絶した四十億の海が
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[Orpheus開発チーム] 意味深い詩ですね。
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