302814 / 清流さん
アニメが好きだった君「僕には夢がある
アルプスの麓でブランコに乗り天を駆け
とろけるチーズをライ麦パンで食べる日々」
「ハイジかな?」
「僕には夢がある
借金で一時は地下帝国で強制労働されても
なおギャンブルで勝ち続け地上に這い上がる事」
「カイジかな?」
「僕には夢がある
仲間と一緒にデジタルな世界に飲み込まれ
そこで相棒や仲間と一緒に敵を倒していく」
「太一だね」
「僕には夢がある
海賊団の料理長として仲間に料理を作り
時には煙草を吸い仲間達と共に旅をする」
「それはサンジだね」
二人で語り合ったアニメの話題
アニメのキャラと重ね合わせ
その夢を語る君の姿は
純粋で穢れの無い子供のようだった
だけど君は時が経つにつれ
純粋さも失ってしまった
そこにいる君の姿は
醜悪で穢れの塊
性格が歪みいつしか晒され物になる僕
アニメのキャラには成れないのは
分かっていたけどせめて
純粋なあの頃のままでいたかった
アニメとかけ離れた世界で
僕らは理想を追い求め続けた
けれどアニメのキャラになる事は無く
現実の世界で自分を知る
アニメみたいに時を戻すことはできない
だけどあの頃みたいに夢を語る
日々に戻ろうと思えば
戻れるんじゃないか
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