299361 / 無名の誰か
炎ため息一つ交えながら
力なく僕は座り込む
偽りの光に
包まれに行くよう
逃げ続けてきた
壁に囲まれ
乗り越えるしかないと
悟ったとき
弱弱しい僕の炎が
消えかかっているとすぐ
はっきりと分かっていた
だからこそ捨てようかとも
描いてきた夢も
理想も何もかもすべて
苦しみとともに
全てさよならしたかった
心の火、決意の火
放っておくならいっそのこと
精一杯の生き吹きこんで
消してしまうのもまたいいや
想い、今蒼く固めて
目の前の壁に向かってく
未来は誰にもわからない
僕は今立ち上がる
♪ |
■コメント追記は登録者のみ |