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百人一首 第11〜20首 / 嵯峨山茂樹

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288282 / 藤原定家編/Orpheus+嵯峨山

百人一首 第11〜20首

わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと
人には告げよ海人の釣船     参議篁
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ
乙女の姿しばしとどめむ     僧正遍昭

筑波嶺の峰より落つるみなの川
恋ぞ積もりて淵となりぬる    陽成院
陸奥のしのぶもぢずりたれゆえに
乱れそめにしわれならなくに   河原左大臣

君がため春の野に出でて若菜摘む
わが衣手に雪は降りつつ     光孝天皇
立ち別れいなばの山の峰に生ふる
まつとし聞かば今帰り来む    中納言行平

ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは   在原業平朝臣
住の江の岸に寄る波よるさへや
夢の通ひ路人目よくらむ     藤原敏行朝臣

難波潟短き蘆のふしの間も
逢はでこの世を過ぐしてよとや  伊勢
わびぬれば今はたおなじ難波なる
みをつくしても逢はむとぞ思ふ  元良親王


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